■レタッチに関して少々

・個人的には、画像ファイルのレタッチはしないで済むにこしたことはないと
 考えています。(もちろん積極的な表現手法として使う場合を除いてですが。)
・しかし、現在の機器および腕(ほとんどこっちだという話も)では、なしは難しい、
 それならば、せっかく撮影させていただいた写真(画像)ですから
 できるだけきれいな状態にしておきたいと考えてレタッチを行っています。

■内容に関して

・基本的にAdobe Photoshop 4.0J/5.0Jを元にしていますが、他のソフトでも
 同じような処理は可能だと思います
・問題がいろいろありそうなので、画面のスクリーンショットは使用していません。
 文字だけで見づらいかもしれませんがご容赦下さい。
・私の方法はレイヤーを多用するため、処理能力の低いマシンだと辛いかも。

■基本編 というよりも、注意ですねこれは・・・

【必ずコピーを編集し、オリジナルは絶対編集しない】

 別名で保存しようとは考えない方が・・・
 あっ!と思った時はたいがい手後れです。(体験者は語る)

【色調補正の処理は直接画像にかけずに全てレイヤーで】

 表示のON/OFFをするだけで簡単に効果を確かめられる。
 不透明度を変更するだけで簡単に効果を増減できる。
 レイヤーを捨てるだけで、簡単に取り消せる。などメリットが一杯です。
 デメリットはレイヤーを重ねるだけどんどん重くなることです。

【レイヤーの背景はいじらずに残す】

 背景レイヤーさえあれば、他のレイヤーを捨てれば元に戻ります。

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■応用編

【暗めの画像を明るくする。その1】  白を白くしたいときなどに向いています。

1.レベル補正の調整レイヤーを作成します。
  レイヤー → 新規レイヤー → 調整レイヤー → タイプをレベル補正に
2.ヒストグラムが偏っている場合、すぐ下の白抜き三角マークを左にずらし
  ヒストグラムの端までもっていく
3.それでも暗い、あるいはヒストグラムが全体にある場合
  中央の灰色マークを左にずらす。

※やりすぎると画像が白っぽくなるので注意。
 この時、色ノイズが目立つようであれば、 【画像の色ノイズを目立たなくする。】

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【暗めの画像を明るくする。その2】 私のもっとも良く使う方法です

1.レイヤーを複製します。
  レイヤー → レイヤー複製
2.コピーしたレイヤーを選択して、描画モードを通常からスクリーンに変更
3.画像の様子を見ながら不透明度を変更

※白いところが飛びやすいので注意
 この時、色ノイズが目立つようであれば、 【画像の色ノイズを目立たなくする。】

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【画像の色ノイズを目立たなくする。】

1.レイヤーを複製します。
  レイヤー → レイヤー複製
2.コピーしたレイヤーを選択して
  フィルタ → ぼかし(ガウス)半径を3〜5Pixelsに
3.コピーしたレイヤーの描画モードをお好みで変更(通常かスクリーンが無難です)
4.画像の様子を見ながら不透明度を変更

※半径を大きめにして不透明度を高くするとソフトフォーカス風になります。

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【ソフトフォーカス(っぽい加工)のおすすめ】

1.レイヤーの複製×2。
  レイヤー → レイヤー複製を2回
2.コピーした上のレイヤーを選択して
  フィルタ → ぼかし(ガウス)半径を5〜7Pixelsに
3.コピーした上のレイヤーの描画モードを通常からスクリーンに
4.コピーした下のレイヤーの描画モードを通常から乗算に

※両方の不透明度をお好みで調整すれば、ふわっとした感じが強く出ます。

(ここで、画像の芯を強くするには)

5.背景を選択し、レイヤー複製
6.コピーしたレイヤーに対して フィルタ → シャープ(種類はお好みでどうぞ)
  ちなみに私が常用しているのは、アンシャープマスク(100%、2pixels、5level)
7.不透明度を調整。

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【白飛びした画像の救済】 真っ白ではどうにもなりませんが、階調が残っているようなら多少は・・・

1.白飛びした範囲を、自動選択ツール、なげなわツール等 で選択する
2.新しいレイヤーを作成する。
  レイヤー → 新規レイヤー → レイヤー で新しくレイヤーを作る
3.新しいレイヤーが選択状態のまま
  塗りつぶしツールを選択し希望の色で選択範囲を塗りつぶす。
4.選択範囲を解除して、コピーしたレイヤーをぼかす
  ここで使うぼかしは、ぼかし、ぼかし(強)あたりか、ぼかし(ガウス)-2pixels
5.不自然にならない程度まで、不透明度を落とす。(20%程度が限度だと思います)
6.コピーしたレイヤーの描画モードを適当に設定する。
  通常、乗算、焼き込みカラーあたり

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いかがでしたでしょうか?実際にレタッチする時には、一つの方法だけではなく複数の方法を 組み合わせると効果の幅が広がって良いと思います。 (ちなみに、ここに上げた方法のいくつかはトーンカーブをいじるだけでもできますが、  自由度が高すぎて、私にはちょっと使いにくいですね)。

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